輸送環境調査受託サービス

製品の流通過程では、振動や衝撃によって製品や外装箱が破損します。未然に輸送時のトラブルを防止するため、包装仕様が安全に中身を保護しているかを確認するための振動試験や落下試験が行われます。
しかしながら、このような評価試験を実施しても、実輸送環境で不具合が生じる場合があります。これらを解消する方法の1つとして、評価試験条件の見直し、より適した評価試験を行う取り組みがあります。試験条件見直しの方法として、実際の輸送環境のデータを計測し、そのデータから試験条件を設定する手法があります。

輸送環境調査
ステップ1輸送環境調査
実際の輸送環境(トラック、鉄道、航空機など)で発生する振動を記録
データダウンロード
ステップ2データダウンロード
記録計のデータをPCへダウンロード
PSD解析
ステップ3PSD解析
専用ソフトウェアで振動加速度波形からPSDへ変換
再現試験
ステップ4再現試験
PSDを用いた振動試験により実輸送に近い振動試験が実現。これにより製品・包装設計の改善改良に貢献。

ステップ1~ステップ4はその一例で、振動試験条件の最適化の流れを示しています。
図1は輸送環境記録計に記録された、実際のトラック輸送時の振動波形であり、このデータをもとにしてPSD(Power Spectrum Density、図2)を算出すればランダム振動試験の条件を設定することができます。これにより、実際の輸送に近い評価試験が実施でき、合理的な製品設計、包装設計に貢献しています。

図1 実際のトラック輸送による振動加速度の例

(図1) 実際のトラック輸送による振動加速度の例

図2 振動加速度波形から解析されたPSDの例

(図2) 振動加速度波形から解析されたPSDの例

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